あれからしばらく経って、体育祭の季節になった。

あのあとに変わったことといえば、
ちょっと願ったり念じたりするだけで、かなってしまうことがふえたことと、
護身術と力のコントロールの特訓が始まったこと。
それから・・・。やけにあの3人が話しかけてくること・・・。
椎と涼は部屋が近かったため、帰りや行きはどちらかがついている。
クラスの面子はいい人が多くて安心した。


椎「梨鈴!早く!」

梨「いま行くーっっ!」


素早く支度を済ませ、椎の下へ向かった。


椎「今日、体育祭の種目決めするってよ。」

梨「へぇー!何があるの??」

椎「大体毎年一緒だと思うけど・・・。俺もよく知らない。種目決めのとき、トライアルがあるらしい。」

梨「ふーん・・・。」


こうみえて私、運動は、割と好きな方!
汗かくと気持ちがいいし、楽しい!!
体育祭も実は楽しみ♪

椎「楽しみなの?」

梨「うん!すっごく!」

椎「そっか。応援してる。」

梨「ん。ありがとう!」

朝からいい話でルンルン気分で教室へ向かった。