少しの沈黙のあと、
空「梨鈴の力は、血液を狙ったり、検査をしたりしてもなんの意味もない。梨鈴にしか使えない特別な力だ。だから、相手は梨鈴に手を出すことはできないはずだ。ボロボロになって力が使えなくなってしまったら相手は困るだろう。」
海「てことは・・・。」
椎「今回、俺達がすぐに助けに向かったら、相手の思うツボ。ってことですか・・・。」
空「そういうこと。」
なるほどね・・・。
つまり、準備が整っていないうちに、急かして自分の下へこさせて、
俺たちを排除する気だったと・・・。
その場にいる全員が理解し、考え込んでいた。
昂「しかし、急がなければならないことに変わりはない。こちらも、手を回してみる。椎は、親父さんに協力してもらえるかどうか連絡して天光-tenkoh-の人をバックにつけてもらえるか?」
椎「はい。」
昂「結城も、親父さんに連絡して少し手伝ってもらえないか聞いて欲しい。」
結「わかりました。」
昂「すべての準備が整ったら、速攻で助けに行くぞ・・・。」