梨「おと・・・おか・・・」
言葉がうまくでてこない。
それもそうだ。
目の前には、私をおきざりにしてどこかえいってしまった、
実の両親がいるのだから・・・。
実母「梨鈴、元気だった?ごめんね。」
実父「さぁ、座って話をしよう。」
今更、話?
なにを話すの?
私を捨てたのに?
どうして?
なに?
もう、わけがわからないよ・・・。
混乱している私の耳に、空にぃが小声でいった。
空「落ち着け。なにかワケがあるのかもしれないだろ?話をきこう。」
梨「空にぃ・・・。うん、わかった。きくよ。ありがとう。」
まだ、少し震える手をグっと握った。
父「さぁ、本題に入ろうか・・・。」
これから、聞くのが怖い。
でも、きこう。
前をむかなきゃ、進歩しないんだから・・・。
