-----梨鈴side------



梨「・・・ん・・・」



目が覚めて、起きると黒と白のモノクロの部屋。
黒の割合が高め。


どこ・・・?


梨「・・・っ!?」


手錠をされていて、動けない。



頑張って壊そうとガンガンぶつけていると・・・。




蘭「あーあ。そんなことしたらうでがはれちゃうよ?」


くすくすとわらいながら近づいて来る石春。


梨「こっちに来んな。」



蘭「嫌われてんねー、俺。でも、そんな可愛い格好で睨まれても全然怖くないよ・・・?」


ハッとして自分の服装をみる。

思いっきり女の服だ・・・。



梨「・・・っ」


蘭「いいねー。その表情。・・・好きだよ・・・。」



ゾッとした。


蘭「ここはねー、黒城の倉庫。俺、黒城の総長なんだわ。」


黒城・・・?まぁ、族なんだろうってことはわかる。
空兄たちが黄翼を作っていたけれど、1,2回ほど幼い時に行ったきりで、
族に関しての知識はこれっぽっちもない。


蘭「俺さー、親、石春組の頭だもんで梨鈴のこと、結構しってるわけ。血を採取してもその力が手に入らないことも、遺伝として子供に受け継がれることがないことも、次梨鈴が死んだら、また記憶のなくなった梨鈴が生まれてくることも。」