【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

その時、ドンッという衝撃と共に、何かが背中に勢いよくぶつかってきた。


「痛ぇな…! 何すんだ…―」


イライラしていた俺は、ぶつかってきた人物に罵声を浴びせながら、振り返った。


そして、その人物が誰だか分かった瞬間に、目を疑った。


「美桜…?」


ぶつかってきた人物は、俺の背中にギュッとしがみついている。


「なんで…ここに…?」


今まで話していた人物が突然現れて、頭が混乱している。


聖夜も目を丸くして驚いていた。