【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「天翔…本気だな」


「あぁ…守ってやるって決めたんだ」


「だったらしっかりやれよ?」


「お前に言われなくてもわかってる」


「その言い方はないだろ〜。せっかく心配してんのに…」


「余計なお世話だ」


聖夜といつものように会話をしながら、俺はうららかに舞う桜の花びらを見た。


すると、また美桜の顔が頭に浮かぶ。


こんなに女のことを考えるのは初めてだ。


そして…こんな気持ちになるのも…。