【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

名前の通り、本当に美桜は桜のイメージぴったりだ。


すると、桜並木から散った桜の花びらが風にのり、俺の目の前にひらひら飛んできた。


俺はその花びらを手に乗せて、グッと握りしめた。


美桜…。


お前がどんな過去の苦しみを抱えてているのかは知らない。


でも…その切なそうな表情を見ていると…。


どうしても放っておけない。


守ってやりてぇんだ…。


そんな俺を見て、聖夜はクスッと笑った。


「天翔なら美桜のこと、守ってやれるよ」