【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

お前の回りに、女なんて腐るほどいるだろ…。


「本気になる女なんていねーよ」


聖夜はどこか遠くを見つめた。


そんな聖夜を見て、俺はそれ以上何も言わなかった。


聖夜が一人の女を愛せない理由。


そして、こいつの苦しみを知っているから…。


聖夜は好きでこんなに女にだらしないわけじゃないんだ…。


「俺にもそのうちできるよな!」


いつもの明るさを取り戻し、聖夜はまたイタズラっぽい表情で笑った。


「あぁ」


そんな聖夜を、俺はフッと笑いながら見ていた。