聖夜の顔には無数の傷やアザが痛々しく残っている。


しかも殴られた影響からか、体も思うように動かないらしい。


それもそうか…。


あれだけの人数と一人でやりあってたんだから…。


俺が駆けつけ、全員を殴り倒したときには、聖夜は立っているのもやっとの状態だった。


「悪いな…天翔…」


聖夜はハァとため息をついた。


「わびなんていらねぇよ」


つーか、俺が行かなかったら、聖夜は今ここにいねぇかもしれねーんだぞ?


「いや…悪かったよ」


「お前がそこまで謝るの、珍しいな」


珍しく聖夜は深く反省しているようだった。