「しかし…卑怯な連中だな。そこまでして俺に勝ちたいのか?」


聖夜は不機嫌そうにタバコの火を消した。


確かにな…。


初めに聖夜にケンカを仕掛けてきたのは、ほんの10人くらい。


このくらいの西陵の連中になら、聖夜は余裕で勝てる。


でも、実際に聖龍に来た人数はこれの約数倍。


これにはさすがの聖夜でも、一人で勝つには厳しい状況。


もし、聖夜が俺に電話していなかったら…。


聖夜はこんなケガじゃすまないはずだ。


まぁ…かなりダメージは受けてるけどな…。