「ふぁ〜…。ダリぃ〜…」


西陵とのケンカから三日後。


俺と聖夜は溜まり場の倉庫の前で、タバコを吸いながら時間を潰していた。


「さっきからそればっかりうるせーよ、聖夜」


聖夜は倉庫の壁にもたれて座りながら、ダルいとかしんどいなどと、文句ばっかり言っている。


「だって、体が思うように動かねーんだよ…」


聖夜はふてくされながら、タバコの煙を吐いた。


「あんだけ殴られたんだから、仕方ねーだろ…」


俺が聖夜の所に駆けつけた時には、聖夜の顔には無数の傷ができていた。