【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

星空を見つめていると、急に寂しさが込み上げてきた。


変だな…。


今まで寂しいなんて、思ったことないのに…。


どうしてだろ…?


自分でもよくわかんない…。


でも、『一人になりたくない』という思いが、確かにあたしのなかに生まれていた。


窓の外の星空を、ぼんやり見ていると、あたしの携帯が鳴った。


ディスプレイには、今、一番見たくない『母親』の文字。


よりによって、この状況で電話してくるなんて…。


タイミング悪っ…。


あーあ、でたくないなぁ…。