【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜




あたしはそのまま授業をサボり、家に帰った。


家に帰っても、頭から天翔たちのことが離れない。


初めて天翔に会ったときから、ずっと天翔のことを考えてる…。


それまでは、ずっと風磨のことを気にかけてたのに…。


天翔といると、風磨のことを思い出さずにいれる。


「そう言えば…」


あたしは携帯を手に取った。


聖龍って優実の学校だよね?


優実、大丈夫かな?


心配になったあたしは優実に電話をしたが、優実は何度コールしてもでない。


時計を見ると、19時を回るところ。


あっ、塾か…。