【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「お前は…?」


「あたしなんて大丈夫。それより聖夜が大変なんでしょ?」


「あぁ…じゃあ俺行くわ」


「ケガしないでね…?」


「…あぁ」


フッと天翔は笑って、階段を駆け下りていった。


一人になった屋上。


なんだか急に寂しく感じた。


二人とも、大丈夫かなぁ…?


まぁ、県内で右にでるものはいないって言うくらいの二人だからね…。


大丈夫だとは思うけど…かなりの人数って言ってたし…。


って、あたし、なんで二人の心配してるんだろ…。


やっぱ今日のあたし、おかしい…。