【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

聖夜って…やっぱすごいんだ…。


「どんだけ驚いてんだよ」


そう言って天翔はクスッと笑った。


「普通は驚くよ…」


「いきなり倉庫に連れてっても、驚かなかったくせに」


「あれは別に…」


「普通は驚くぜ」


なんかすごいバカにされてる気がして、ムカつく…。


でも、何故か怒る気にもならない…。


「ま、そういうとこ気に入ったけどな」


「へっ?」


「なんでもねぇよ…」


気に入った…?


天翔…顔赤い…?


そっぽ向いてるけど、その横顔は少し照れているようだった。