【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

天翔はうんざりしているようだ。


まぁ、聖夜さんって女好きらしいからな…。


「お前、授業は?」


天翔はあたしに向き直って聞いてきた。


「めんどくさいもん…」


「バカになるぞ」


「はぁ!?」


ムカつく…。


あ…、でも天翔って学年トップを争うくらい頭いいんだっけ…。


天翔だって授業でてないくせに…。


「嘘だよ」


俯いたあたしを見て、天翔はクスッと笑いながら、あたしの頭をポンポンと撫でた。