「やっぱ桜って綺麗…」


「桜が好きなの?」


あたしが呟くと後ろから聞いたことのある声がした。


振り返ると、そこには聖龍の今泉聖夜が立っていた。


なんでここに…?


「まぁ…」


「へぇ〜…。姫桜ってあだ名、本当にぴったりだね♪」


あたしのこと知ってるんだ…。


あっ、天翔がいるからか…。


あたしが戸惑っていると、聖夜さんの後ろから天翔が現れた。


「ナンパしてんじゃねーよ」


「ナンパなんてしてねぇよ。ただ姫桜ちゃんと話してるだけ♪」


「ったく…お前は…」