「あっ…やばい…!」


あたしは時計を見て、慌てて家を出た。


登校している間も、ずっと風磨と天翔のことが頭から離れない。


すごく複雑な気分だな…。


「やっぱ…桜綺麗だな…」


思った通り、今日は天気もよくて桜がすごく綺麗だった。


気分転換に丁度いいかも…。


授業を受ける気にならないあたしは、校舎に入るとすぐに屋上に続く階段を上った。




「めっちゃ綺麗…」


屋上について景色を見ると、そこには予想以上にいい眺めだった。