それに、なにより…あの瞳に引き込まれそうになる。


大きくてビー玉のような、悲しそうで光を失ったような瞳…。


なにか大切なものを失ったような、俺と同じ瞳…。


そんなあいつを見ていると、胸が締め付けられるようで、あいつを守りたい…と思う。


そして…俺と同じ瞳をしたあいつなら、俺を救ってくれる気がした。


「天翔…」


聖夜が静かに口を開く。


「無茶すんなよ」


意味ありげな聖夜の言葉に、俺はいつものように答えた。


「お前に言われたくねーよ」


聖夜の言いたいことがわかるから。