「じゃあね」


「待て」


出口に向かう美桜を俺は呼び止めた。


「何?」


振り返る美桜に俺は近づいた。


「俺がお前を守る」


「…は?」


「俺のものになれよ」


「…意味わからない」


動揺する美桜。


それを見て俺はフッと笑う。


「じゃあな…」


そう言って俺は出口から離れる。


すると、美桜はしばらくこちらを見つめてから帰っていった。




「珍しいな」