「ほら、早く…」


久しぶりに見た天翔の意地悪そうな表情。


それにさえ胸がドキッと高鳴って…。


でも、誰より愛しい存在のためなら、いくらだって言えるよ…。


「天翔…愛してる…っ」


言い終わると同時に降ってきた唇。


孤独だったあたしを救ってくれた、誰よりクールな貴方。


でも誰よりも優しい貴方が大好きです。


そんな貴方との、儚く切ない恋。


氷の姫桜は姫桜となり、貴方の隣で花を咲かせます。




【完】