あたしは深々頭を下げて病室に入った。


「美桜…」


そこには待ちわびたようにベットに座る天翔がいた。


「おいで…」


引き寄せられるように、あたしは天翔の腕の中に入る。


「ごめんな…」


天翔はあたしをギュッと抱き締めた。


「天翔…っ」


あたしはその胸の中に顔を埋める。


男らしいけれど甘い匂いが、一番落ち着く…。


「美桜…愛してる」


そしてあたしたちはどちらからでもなく唇を重ねた。