「天翔…愛してる…」


あたしはそっと天翔にキスをした。


するとその時―…。


ゆっくりと天翔の瞼が開いた。


「天翔…?」


「美桜…」


「天翔っ…!!!」


無我夢中で天翔に抱きついた。


泣きじゃくるあたしの頭を優しく撫でる天翔。


この手…。この腕の中…一番安心する…。


「美桜…ごめんな、独りにして…」


「本当だよっ…もう!!」


「もうぜってぇ離さねぇから…」


そう言って天翔はきつく抱き締めてくれた。