ねぇ、天翔…。


その手で涙を拭ってよ…。


「大丈夫」って抱き締めてよ…。


そして優しくキスしてよ…。


いつまで…眠っているの…?


「…もう独りにしないって言ったじゃない…っ」


離れないって言ったじゃない…。


ねぇ、戻ってきてよ…天翔…。


「美桜…」


優実が隣に来て、優しく抱き締めてくれた。


「天翔は美桜を置いてったりしないよ。だから…もう少し待とう?」


「そうだよ、美桜。天翔は必ず帰ってくる」