その人物が松本翔太だと確信したあたしは、精一杯抵抗する。


『お前のこと狙ってるんだ』


『気をつけろ』


天翔と聖夜の言葉を思い出し、必死に逃げようと試みる。


しかし、あたしの抵抗は無意味だとばかりに押さえつけられる。


いつの間にか、あたしは西陵の連中に囲まれていた。


だんだん意識が遠退いていく…。


ヤだ…。怖いよ―…。


天翔、助けて!!


心の中でそう叫んだ瞬間、あたしは意識を手放した…。