「これからどうするつもりだ?」


「あの子は今頃、翔太たちに捕まってるわよ」


そう言って笑った菜月の表情は、狂気に満ちていた。


クソッ…。


あんなやつらに美桜を渡してたまるか…。


「あ、勝手な行動しないでね。したらあの子がどうなるか…」


走り出そうとしたとき、菜月の言葉が俺を止める。


「おとなしくしてね♪」


ちくしょう…。


腕を絡ませてくる菜月をほどけない。


これじゃあこいつらの思う壺だ。