【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

俺は思い出したように呟いた。


「なあに?」


「いや、さ…お前、聖夜たちみたいになりたいの?」


「へっ?」


さっき美桜は聖夜たちを羨ましそうに見つめていた。


俺はとてもじゃねぇけど聖夜みたいには接することができない。


でももし美桜が望むなら…。


「何で?」


「あいつらのこと、羨ましそうに見てたから」


俺が言うと、美桜はハハハッと笑った。


「まぁ、羨ましいとは思うけど」


やっぱり…。