【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「天翔…」


「悪ぃ…もう少しこうさせて…」


「天翔、泣いていいよ」


美桜の言葉と共に、涙が溢れる。


ダセッ…俺…。


美桜の肩に顔を埋めて泣く俺を、美桜はずっと抱き締めてくれた。






「落ち着いた?」


「あぁ」


しばらくして落ち着いた俺は、美桜の頭を撫でた。


「ありがとな」


「どういたしまして」


そう言って微笑む美桜がたまらなく愛しい。


俺はそっと美桜にキスした。


「あま…とっ…」