【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「美桜、奥使え。優実には俺が説明しとく」


「わかった」


気まずそうな聖夜と、わけがわからないと言った表情の優実を残し、俺らは奥の部屋へ移動した。





「天翔…ごめんね…」


なぜかあるベットに座った俺の隣にぴったりとくっつく美桜。


今にも泣きそうな美桜を見て、やっといつもの冷静さを取り戻すことができた。


「悪かった…」


「天翔は悪くないよ」


俺は美桜をギュッと抱き締めた。


俺はなぜか震えていた。