【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

でもすぐにその表情は笑顔に変わった。


「何があっても美桜は守るから」


「うん…」


あたしが天翔を見上げると、ゆっくり天翔の唇が降ってきた。


「んっ…」


ねぇ、天翔…。


天翔は笑っているけど、目の奥が全然笑っていない。


何があったの…?


聖夜とのさっきの会話は何?


不安が胸をよぎる。


でも…天翔があまりにも優しくキスをするから…。


大丈夫って安心できた。


天翔を信じていれば、絶対に大丈夫って。