【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

え…? あたしを狙ってる…?


「大丈夫、絶対に守るから」


「うん…」


そう言ってまた抱き締められた。


何かよくわからないし、怖いけれど、天翔の優しい表情を見ると安心できる。


「ま、今日は俺もいるし。楽しもうぜ」


聖夜が明るく言うと、優実も頷いた。


「うん♪ 美桜、金魚すくいやろ?」


「そうだね♪」


「ほら、聖夜も天翔も早くー」


「はいはい」


はしゃぐあたしと優実を、見守るようについてくる天翔と聖夜。