【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「一人? 俺らと遊ぼ!!」


「彼氏と来てるんで」


「あぁ、あの松村天翔? いないじゃん、遊ぼ?」


「無理」


「ふーん、じゃ力ずくで」


「痛っ!!」


捕まれた腕を強引に引っ張られて、引きずられていく。


「いやぁ!!」


ギュッと目を閉じた瞬間にバキッと言う鈍い音がした。


「…ぐっ」


あたしの腕を捕んでいた男が倒れる。


「俺の女に触るな」


そこにはものすごい怒りのオーラを放つ天翔が立っていた。


「天翔っ」