どうして天翔はあたしの気持ちがわかるんだろう。


やっぱり天翔はあたしより一枚上手で敵わない。


しばらく歩いていると、綿あめを仲良く分け合う優実と聖夜を発見した。


「おお! 天翔と美桜じゃん」


「おお!じゃねーよ」


天翔に頭を叩かれ、顔を歪める聖夜。


「ってぇ! 何すんだよ!!」


「これじゃダブルデートの意味ねぇだろーが」


うわぁ…天翔、けっこうキレてる…。


「そんな怒るなって! 美桜〜、何とかしてよ〜」