「聖夜、綿あめ食べたい!!」


「おう! 行くか」


そう言うと、二人で出店にさっさと行ってしまった。


「「ダブルデートの意味ねぇじゃん…」」


だからダブルデートなんてしたくなかったんだ!!


ハァとため息をつくと、天翔があたしの手を掴んだ。


「俺らも行くぞ」


「うん…」


あたしが俯いて答えると、天翔はあたしの耳元で囁いた。


「浴衣、似合ってる」


「っ…!!」


赤くなるあたしを、クスッと笑う天翔。