もう絶対に離さない。


「天翔…痛い…っ…」


「ごめんな、もう少しだから…」


「…ん」


強く抱き締めたら壊れてしまいそうな華奢な体。


俺はそっと抱き締めた。


そして…。


この夜、俺らはひとつになった。





「んー…」


朝、目を覚ますと、美桜はスヤスヤと気持ち良さそうに俺の腕の中で眠っていた。


「怖かったな…」


昨日、美桜は涙を流しながらも俺を受け入れてくれた。