【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「でも…」


「気使うな」


俺は自分の部屋に美桜を入れると、ベットにドカッと腰を下ろした。


「適当に座れば?」


「あ、うん…」


入り口で突っ立っている美桜に言うと、美桜は素直に腰を下ろした。


今日はやけに素直だな…。


「「………」」


沈黙…。


なんとなく気まずい…。


それになんで俺、こんなにソワソワしてんだ?


美桜も俺の気持ちを察したように、なかなか目を合わせようとしない。