【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

最近、風磨さんのことで悩んでいる美桜に極力触れないようにしてた。


もちろんキスもしていない。


それに美桜が他の男のことを考えていることに、嫉妬しまくりの俺。


そんな状態で美桜を家に入れたら、間違いなくヤバい。


「ほら、さっさと行かないと濡れるぞ」


「う、うん…?」


絶対に美桜と目を合わせようとしない俺を、美桜は不思議そうに見つめながら、俺の後ろをついてきた。


バイクを走らせている間も、俺にしがみついた美桜を変に意識してしまう。