それもそうだろう…。


美桜にとって本当に大切だった存在を失ったのだから。


でもその穴は俺が埋めてやれるわけではない。


俺にできるのは、美桜の傷を癒してやることだけ。


だから美桜がこの苦しみを乗り越えるまで、何となく俺らはギクシャクしていた。


「んー…まぁ、要するにいまいち進展してないだけ」


一緒に帰って飯食ったり、話したりはするけれど…。


ただ一緒にいるだけ…みたいな…。


なんかうまく説明できねぇけど。