【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「ふう…ま…」


「今の、本当?」


ずぶ濡れの風磨は、驚くほど切なく傷ついた表情をしていて…。


思わず目を瞑ってしまった。


あたしが…風磨を傷つけた。


いつもいつも…大切な風磨を傷つけるのはあたし。


その時、天翔がギュッとあたしを抱き締めた。


そして耳元で囁く。


「これ以上、あいつのこと苦しめたくないだろ?」


そうだ…。


天翔の言う通り、これ以上風磨を傷つけることは絶対にしてはならない。


そのためには、ここでハッキリさせなきゃ…。