【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

不思議に思い、天翔と同じバイクの方へ視線を移す。


すると…―。


「…っ!!」


天翔のバイクの後ろに、ずぶ濡れになった風磨が立っていた。


天翔と風磨はお互いにらみ合いながら、ピクリとも動かない。


二人から感じる、黒いオーラ。


ヤバい…かなりヤバい…。


風磨に…今の見られちゃった…。


「誰…?」


先に沈黙を破ったのは風磨だった。


風磨は眉間にシワを寄せ、低く呟いた。


こんなに怒った風磨、初めて見た…。