【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜





「ありがとう」


家まで送ってもらい、天翔に制服を返す。


「風邪引くなよ」


「うん」


あたしが返事をすると、天翔は優しくあたしの頭を撫でた。


「じゃあな」


すると、チュッと軽く天翔の唇が降ってきた。


「…っ!?」


顔を赤く染めるあたしに、天翔はクスッと笑いながらバイクに向かい歩き出した。


高鳴る鼓動を静めていると、天翔がピタリと足を止めた。


「天翔…?」


天翔はバイクの方を睨むように立っている。