【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「どこが氷の姫桜なんだか…」


カルボナーラをフォークに巻きつけながら返事をすると、天翔の冷めた言葉が降ってきた。


「別にあたしが言ってるわけじゃないもん」


ちょっとむくれながらカルボナーラを口に運ぶ。


人と関わらず、表情もほとんど崩さない無口なあたしは、いつの間にか『氷』のイメージがついていた。


それとあたしの名前にある『桜』と、憧れという意味の『姫』というイメージを合わせてできたあだ名らしい。


まぁ、あだ名なんてどうでもいいんだけど。