【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

その視線に気づいた天翔は、優実の気持ちを察したようにあたしから少し離れる。


「俺、聖夜んとこいってくるわ」


「あ、うん」


「変なやつに絡まれんなよ」


「はいはい…」


天翔を見届けると、優実は少し安心したように肩を撫で下ろした。


要するに、天翔がいるところで話したくなかったんだね。


あれだけで全部察しちゃう天翔もやっぱりすごいけど…。


「で…優実どうしたの…?」


あたしが尋ねると、優実はモジモジと俯いた。