【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

だから毎回天翔にバカにされる。


「うるさい」


あたしがそう言って拗ねると、天翔はポンッと頭を撫でてくれた。


「いちいち拗ねるなよ」


クスッと笑いながら、天翔はバイクに跨がった。


「どこ行く?」


天翔…付き合ってから、なんかすごく丸くなったっていうか…。


初めて会ったときの印象とだいぶ変わった。


口数も多いわけじゃないけど、前より多くなったし、表情も豊かになった。


それもあたしにだけってなると、ちょっぴり胸が踊る。