【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「来るなんて聞いてないし…」


それなのに文句を言われても困る。


あたしが反論すると、天翔は眉間にしわをよせる。


うわぁ…。


スッゴい不機嫌…。


まぁ、この状況なら仕方ないか…。


回りではキャーキャー女子が騒いでいて、天翔を囲んでいたのだから。


天翔が一番苦手な空間だったかもしれない。


「行くぞ」


「ちょ、ちょっと…!!」


いきなり腕を捕まれて、天翔は今歩いてきた廊下を戻り始めた。