【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

訳がわからず、天翔の顔を見つめていると、バッチリと目が合った。


お互い身長が高いから、すぐに見つかる。


それにお互い目立つしね…。


あたしを見つけた天翔は、ドアにもたれていた体を起こし、あたしに近づいてくる。


今までうるさかった女子が急に静かになり、天翔を避けるように道ができる。


「遅い」


あたしの目の前に来ると、天翔は不機嫌そうに低い声で言った。


それもそうか…。


天翔、人混みとか女子とか嫌いだしね…。