廊下を歩いていると、どこかの男子グループの会話が聞こえてきた。


あれからあたしと天翔が付き合ってると言う噂は、ものすごいスピードで広がった。


ここ2週間、生徒たちの話題はあたしたちで持ちきり。


それもそうか…。


「でもあれだよな。氷の姫桜って、今までどんなにいい奴が告っても、付き合わなかったじゃん?」


「だよな。それなのに、付き合ったのがあの松村天翔だぜ?」


「マジでどっちも以外だったわ」


「お互いそういう感じじゃなかったじゃん?」