天翔と付き合って2週間。


季節は梅雨に入り始め、スッキリしない天気が多くなってきた。


雨とか、あんまり好きじゃないのに…。


だからこの季節は憂鬱…。


ダルい体を引きずるように、教室への廊下を進む。


「あ、氷の姫桜!!」


「本当だ!! いつ見ても可愛いよな〜」


「でも、あの松村天翔と付き合ってんだろ!?」


「そうそう。もし聞かれたら、お前ぶっ殺されるぜ」


「ヤッベ! あの人超怖いじゃん」