だからあたしも天翔の苦しみを受け止めるよ。


あたしも、天翔を一人にしない。


無口な天翔だけど、ちゃんと天翔の気持ち伝わったよ。


傷だらけになった天翔の顔に手を伸ばす。


そして、傷のひとつひとつを指でそっとなでる。


「もう…こんなケンカしないでね?」


あたしが言うと、天翔は少し驚いたように目を見開いた。


でもすぐに優しい表情に戻り、ニコリと微笑んだ。


「あぁ…」


天翔…やっと笑ってくれた。