「はぁ…はぁ……。天翔…どこ…?」


どのくらい走ったのだろう…。


気がつくと、辺りは暗くなり始めていた。


町中天翔が行きそうなところは、すべて探し回った。


でも、天翔はどこにもいない。


こんなことなら聖夜に場所を教えてもらうべきだった…。


いつもなら頭が回るはずなのに、天翔のことになると我を忘れてしまう。


「どこ…?」


街の街灯がつき始め、不安が胸に押し寄せる。


早く探さなきゃ…!!